谷埋めるデブリを越えて登りゆく春一番の越後駒ケ岳
登りたき山多かれど高峰(たかみね)はむらさき色に薄れゆくなり
雪渓の消えゆく順に花咲かす短き夏の高山植物
ごんごんと風がぶつかる山小屋で薬缶のお湯をポットに移す
生命の飛沫のごとく降り注ぐ光にあらがう米子沢遡行
娘の名に夕雨子と付けし岳友とザイルを結び穂高を攀じる
山小屋の業務日誌を書き終えてふとんの中で聴く風の歌
さわさわと笹がすれあう稜線の風のかるさよ駒ケ岳は秋
透きとおるぶなの若葉の隙間より残雪ひかる越後駒ケ岳
尾瀬原の西にたたずむ山の名は至仏山(しぶつさん)というやわらかき山
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